株主の皆さまには、平素は格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
第107期（2014年4月1日から2015年3月31日まで）の業績をとりまとめました ので、ご報告申し上げます。
2015年6月26日開催の 取締役会に お きまして 取締役社長に 選任さ れました、 杉山伸幸です。前任の北條同様、よろしくお願い申し上げます。
当期における売上高は、四輪車用製品およびステアリング製品の販売がともに減少 し、前期に比べ減収となりました。利益につきましては、売上変動構成変化、労務費および 研究開発費の増加などにより、営業利益と経常利益は前期に比べ減益となりましたが、 当期純利益は、主に投資有価証券売却益の増加および事業所再編費用、製品保証 引当金繰入額、独占禁止法関連損失の特別損失が 減少したため、前期に比べ増益と なりました。
当社では、電動パワーステアリングの新商品ラインナップとして従来に比べより快適な 操舵感を実現した「ＤＰＡ－ＥＰＳ（Dual Pinion Assist-EPS）」を量産開始しました。 また、2015年7月にメキシコ新拠点の「ショーワ・オートパーツ・メキシコ・エス・エー・デ・ シー・ブイ」が操業を開始し、DPA-EPSの生産を開始いたします。
当社の利益配分に関する基本方針は、業績、成果を勘案した利益還元を基本的な 考え方とし、当期の期末配当につきましては、長期的な視点に立ち、今後の事業展開と 連結業績などを総合的に勘案し、株主の皆さまのご支援にお応えするべく、1株につき 19円とさせて頂きます。この結果、当期の年間配当金は、中間配当金18円を含め、1株に つき37円となります。
なお、次期（2015年4月1日から2016年3月31日まで）の配当予想につきましては、 1株につき中間、期末ともに19円とし、年間配当金は38円とさせて頂く予定です。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、 よろしくお願い申し上げます。
2015年6月 取締役社長
株主の皆さまへ
連結業績の概況
当社グ ル ー プ で は、二輪車用製品の 販売は 主に アジアにおいて増加しましたが、四輪車用製品の販売は 主に日本および南米において減少し、また、ステアリング 製品の 販売は 主に日本および アジ アにお い て 減少 したことにより、前期に比べ売上高は減収となりました。 利益につきましては、営業利益と経常利益は前期に比べ 減益となり、当期純利益は、主に投資有価証券売却益の 増加および 事業所再編費用、製品保証引当金繰入額、 独占禁止法関連損失の特別損失が減少したため、前期に 比べ増益となりました。
次期の見通しとしましては、景気は、世界全体では緩や かな回復が続くことが期待され、自動車市場につきまして は、日本では軽自動車税増税などにより需要の減少が 見込まれるものの、北米、アジアおよび欧州では需要の 増加が見込まれ、世界全体の需要は前年を上回る見通し です。
また、当社グループは、グローバルな事業を展開して いくなかで、財務情報の国際的比較可能性の向上および、 グループ内の財務情報の均質化ならびに財務報告の 効率向上を目指し、国際財務報告基準（IFRS）を任意適用 することとしました。当連結会計年度は日本基準を適用 し、次期連結業績の見通しはIFRSに基づいた予想値を
以下のとおり算定しています。
なお、為替レートは、通期平均で、１米ドル＝119円、 １人民元＝19.3円を前提にしています。
売上高
2,684億9千万円
（前期比 1.6%減）
営業利益
163億7千4百万円
（前期比 19.0%減）
経常利益
184億2千5百万円
（前期比 14.4%減）
当期純利益
116億5千1百万円
（前期比 69.8%増）
売上収益
2,720億円
営業利益
166億円
税引前利益
175億円
親会社の所有者に
帰属する当期利益
87億円
当期の状況
連結業績
次期連結業績予想
■連結 ■単独 ■連結 ■単独 ■連結 ■単独
■連結 ■単独 ■連結 ■単独 ■連結 ■単独
売上高
（単位：百万円） （単位：百万円） （単位：百万円）
（単位：円） （単位：百万円） （単位：円）
当期純利益 営業利益
1株当たり当期純利益 純資産 1株当たり純資産
121,284 1,406.39 3,341 74,672 982.97 153.38 125.15 268,490 103,373 16,374 3,355 9,507 11,651 215,889 107,165 110,240 232,962 2,549 4,883 64.28 81,010 54,359 61,782 92,280 884.61 715.56 813.28 1,026.54 1,176.28 860.76 33.57 0 50,000 100,000 150,000 200,000 300,000 250,000 △5,000 0 20,000 15,000 10,000 5,000 25,000 0 5,000 15,000 10,000 0 50 100 150 200 0 50,000 150,000 100,000 0 500 1,000 1,500 5,257 6,860 8,495 7,984 105.10111.83 272,794 111,123
第104期 第105期 第106期 第107期
第104期 第105期 第106期 第107期
第104期 第105期 第106期 第107期
第104期 第105期 第106期 第107期
第104期 第105期 第106期 第107期
第104期 第105期 第106期 第107期 △428 7,507 12,756 2,690 20,207 90.32 69.21 103,006 65,388
連結業績の概況
※当期より、セグメント売上高及びセグメント利益の算定方法を変更しており、以下の前期 比較については、前期の数値を変更後の算定方法で組み替えた数値を表示しています。
セグメント別業績
二輪・汎用事業
30.5
%
売上高 818億9千9百万円
売上高 969億1千5百万円
営業利益 38億5千9百万円
売上高 750億7千4百万円
営業利益 86億8百万円
営業利益 34億1千8百万円
(前期比 4.7%増)
(前期比 0.9%減) (前期比 7.0%減)
(前期比 2.1%減)
(前期比 33.5%減) (前期比 29.5%減)
ステアリング事業
28.0
%
四輪事業
36.1
%
ガススプリング事業・その他
5.4
%
セグメント別売上高
合 計
2,684
億9
千万円81,899
8,608
第106期 第107期 第106期 第107期 78,234
8,795
売上高 営業利益
第106期 第107期 第106期 第107期 96,915
3,859 97,789
5,801
売上高 営業利益
75,074
3,418 80,726
4,850
第106期 第107期 第106期 第107期
売上高 営業利益
第106期 第107期 第106期 第107期 14,600
487 16,044
760
売上高 営業利益
（棒グラフの数値単位：百万円）
営業利益 4億8千7百万円
流動資産
主に原材料及び貯蔵品の増加により、前期末に比べ 118億3千8百万円増加しました。
固定資産
主に有形固定資産の増加により、前期末に比べ74億 5千1百万円増加しました。
流動負債
主に未 払 金 及び 未 払 費 用 の 減 少により、前 期 末に 比 べ 5 億 7 千 5 百 万 円 減 少しました。
固定負債
主に退職給付に係る負債の増加により、前期末に比べ 15億8千8百万円増加しました。
純資産
主に利益剰余金の増加により、前期末に比べ182億 7千7百万円増加しました。
資産、負債、純資産の状況
当期末の総資産は、前期末に比べ192億9千万円増加 し、1，987億8百万円となりました。
連結貸借対照表（要旨）
期別
科目 （2014年3月31日）第106期 （2015年3月31日）第107期
資産の部
流動資産 96,039 107,878 固定資産 83,377 90,829
有形固定資産 64,831 71,224 無形固定資産 2,819 3,014 投資その他の資産 15,727 16,590
資産合計 179,417 198,708
負債の部
流動負債 61,168 60,592 固定負債 15,242 16,830 負債合計 76,410 77,423
純資産の部
株主資本 89,499 105,562
資本金 12,698 12,698
資本剰余金 13,455 13,455 利益剰余金 63,399 79,462
自己株式 △54 △54
その他の包括利益累計額 △141 1,275 少数株主持分 13,648 14,445 純資産合計 103,006 121,284 負債純資産合計 179,417 198,708
単位：百万円／未満切捨
連結損益計算書（要旨）
連結キャッシュ・フロー計算書（要旨）
期別
科目 自 2013年4月 1 日第106期 至 2014年3月31日
第107期 自 2014年4月 1 日 至 2015年3月31日
売上高 272,794 268,490 売上原価 224,600 220,397 売上総利益 48,194 48,092 販売費及び一般管理費 27,986 31,718 営業利益 20,207 16,374 営業外収益 1,916 2,833 営業外費用 602 782 経常利益 21,521 18,425 特別利益 871 2,347 特別損失 9,839 1,016 税金等調整前当期純利益 12,553 19,756 法人税、住民税及び事業税 4,841 4,135 法人税等調整額 △2,157 1,086 法人税等合計 2,684 5,221 少数株主損益調整前当期純利益 9,869 14,534 少数株主利益 3,008 2,882 当期純利益 6,860 11,651
期別 科目
第106期
自 2013年4月 1 日 至 2014年3月31日
第107期 自 2014年4月 1 日 至 2015年3月31日
営業活動によるキャッシュ・フロー 26,966 13,273 投資活動によるキャッシュ・フロー △11,258 △10,269 財務活動によるキャッシュ・フロー △12,615 △3,531 現金及び現金同等物に係る換算差額 △36 892 現金及び現金同等物の増減額（△は減少） 3,055 365 現金及び現金同等物の期首残高 20,691 24,794 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 1,046 ― 連結子会社の決算期変更に伴う
現金及び現金同等物の増加額 ― 2,034 現金及び現金同等物の期末残高 24,794 27,194
単位：百万円／未満切捨
単位：百万円／未満切捨
（
）
（
）
（
）
（
）
営業利益
営業利益につきましては、売上変動構成変化、労務費 お よ び 研 究 開 発 費 の 増 加 な ど に よ り、前 期に 比 べ 38億3千3百万円減少しました。
当期純利益
当期純利益につきましては、主に投資有価証券売却益の 増加および事業所再編費用、製品保証引当金繰入額、 独 占 禁 止 法 関 連 損 失 の 特 別 損 失 が 減 少した た め 、 前期に比べ47億9千万円増加しました。
営業活動によるキャッシュ・フロー
主に 製 品 保 証 引 当 金 の 減 少 お よ び 特 別 退 職 金 の 支払額により、営業活動で得られた資金は前期に比べ 136億9千2百万円減少しました。
投資活動によるキャッシュ・フロー
主に有形固定資産の売却による収入の増加により、投資 活動で使用した資金は前期に比べ9億8千9百万円減少 しました。
財務活動によるキャッシュ・フロー
主に短期借入金の 純増減額の 増加により、財務活動で 使 用した 資 金 は 前 期 に 比 べ 9 0 億 8 千 3 百 万 円 減 少 しました。
キャッシュ・フローの状況
四輪車において、本田技研工業株式会社の「S660」にショックアブソーバ、ステアリングギヤボックス、ガススプリングが採用 されました。また、マツダ株式会社の「CX-3」に乗り心地と操縦安定性を両立させたショックアブソーバS-SEES※（フロント）、 ガススプリングが採用されました。
※株式会社ショーワの登録商標です。
電動パワーステアリングの新商品ラインナップとして「DPA-EPS※（Dual Pinion Assist-EPS）」を量産開始しました。 当製品は従来のステアリング軸（ハンドル）のみに使用していたピニオンギヤをアシスト軸（タイヤ入力）にも配置した システムです。タイヤ入力に対するパワーアシストを新たに配置したピニオンと電動モーター減速機構により、より快適な 操舵感を実現することができました。なお、当製品は、マツダ株式会社の新型「ロードスター」に採用されています。
※株式会社ショーワの登録商標です。
トピックス
▶S660
▶DPA-EPS
▶CX-3
▶ ロードスター
四輪車用製品
メキシコの子会社「ショーワ・オートパーツ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ（SAM）」が2015年7月に操業を開始し、 北米においてアメリカ、カナダに次ぐ電動パワーステアリングの生産拠点として、新商品の「DPA-EPS」を生産いたします。 また、6月に開所式が行われ、来賓としてグアナファト州知事やお得意先、お取引先の方々にお越しいただきました。
当社は、2015年5月20〜22日にパシフィコ横浜で開催されました「人とくるまのテクノロジー展2015」に出展いたしま した。レースで培った技術やリアルワールド研究によって生み出された世界初の製品/技術を紹介いたしました。
SAM、2015年7月に操業開始
人とくるまのテクノロジー展2015
【SAM概要】所 在 地 メキシコ合衆国、グアナファト州 資 本 金 812百万ペソ
敷 地 面 積 99,362㎡ 建 築 面 積 21,133㎡
出 資 比 率 当社グループ100%
出 展 内 容
製品展示
〈二輪車用ショックアブソーバ〉
BalanceFreeFrontFork BalanceFreeRearCushionAir ShowaDualBendingValve
〈四輪車用ショックアブソーバ〉
電子制御可変ダンパー
SFRD(SensitiveFrequencyResponseDamper)
〈パワーステアリング〉
DPA-EPS（DualPinionAssist-EPS） BRA-EPS（BeltRackAssist-EPS）
代表取締役 取締役社長 北條 陽一
代表取締役 副社長執行役員 門屋 彰 代表取締役 専務執行役員 平田 肇 取締役 常務執行役員 長尾 岳
取締役 常務執行役員 杉山 伸幸 取締役 執行役員 大野 兼一
取締役 執行役員 祖父江 政春 取締役 執行役員 松村 哲也
常勤監査役 泉名 敦
常勤監査役 佐藤 祐悦
監査役 水澤 恒男※
監査役 三和 彦幸※
執行役員 松尾 正巳
執行役員 上野 豊
執行役員 河原 修一
執行役員 小谷野 英彦
四輪車用部品
ボート用部品 二輪車用部品
区 分 主要製品
二輪・汎用事業 トリム、トリムシリンダ二輪車用ショックアブソーバ、船外機用パワーチルト
四輪事業 四輪車用ショックアブソー バ、プロペラシャフト、オートマチックトランスミッション部品、デファレン シャルギヤ、その他駆動系部品
ステアリング事業 電動パワーステアリング、油圧パワーステアリング、CVTポンプ
ガススプリング事業・
その他 ガススプリング、自動車販売等
当社の概況
（2015年3月31日現在）会社概要 主な事業内容
役員
社 名 株式会社ショーワ
（英文表示：SHOWACORPORATION）
設 立 1938年10月28日
主要事業 輸送用精密機能部品の製造、販売
資本金 126億9千8百万円
従業員数 2,775名
ショックアブソーバ
パワーステアリング
デファレンシャルギヤ ガス
スプリング
プロペラシャフト
パワーチルトトリム
駆動系部品
リヤクッション フロントフォーク
金融機関 21.84%
（45名、16,607,195株）
金融商品取引業者 2.84%
（37名、2,155,970株） その他の法人
36.09%
（103名、27,425,810株） 外国法人等
28.67% （181名、21,790,330株）
個人・その他、自己名義株式 10.56% （6,691名、8,040,714株）
発行可能株式総数 180,000,000株
発行済株式の総数 76,020,019株
株 主 数 7,057名
株 主 名 持 株 数（株） 出資比率（％） 本田技研工業株式会社 25,447,856 33.48
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社（信託口） 3,292,800 4.33
日本マスタートラスト信託銀行株式会社（信託口） 2,095,300 2.75
ショーワ持株会 1,572,360 2.07
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社（信託口4） 1,552,900 2.04
ＴＨＥＢＡＮＫＯＦＮＥＷＹＯＲＫ，ＴＲＥＡＴＹＪＡＳＤＥＣＡＣＣＯＵＮＴ 1,352,000 1.78
株式会社三菱東京ＵＦＪ銀行 1,291,480 1.70
ＭＥＬＬＯＮＢＡＮＫＴＲＥＡＴＹＣＬＩＥＮＴＳＯＭＮＩＢＵＳ 1,253,200 1.65
ＭＥＬＬＯＮＢＡＮＫ，Ｎ．Ａ.ＡＳＡＧＥＮＴＦＯＲＩＴＳ
ＣＬＩＥＮＴＭＥＬＬＯＮＯＭＮＩＢＵＳＵＳＰＥＮＳＩＯＮ 1,141,500 1.50 ＳＴＡＴＥＳＴＲＥＥＴＢＡＮＫＡＮＤＴＲＵＳＴＣＬＩＥＮＴ
ＯＭＮＩＢＵＳＡＣＣＯＵＮＴＯＭ０２５０５００２ 967,600 1.27
ネットワーク
株式の状況 所有者別株式分布
大株主の状況
国内拠点 海外拠点
連結子会社
持分法適用関連会社 本社研究・開発部門工場 連結子会社
連結子会社
持分法適用関連会社 本社研究・開発部門工場 連結子会社 ●本社・埼玉工場
●秦野工場
●御殿場工場（第一・第二） ●浅羽工場
●栃木開発センター ●４輪開発（埼玉） ●２輪開発（浅羽）
●株式会社九州ショーワ
●株式会社ショーワ精工
●株式会社ホンダカーズ埼玉北
南米
●ショーワ・ド・ブラジル・リミターダ
●ショーワ・インダストリア・エ・ コメルシオ・リミターダ
アジア
●ピー・ティー・ショーワ・インドネシア・ マニファクチャリング
●ピー・ティー・ショーワ・オートパーツ・ インドネシア
●ショーワ・インディア・プライベート・リミテッド
●サミット・ショーワ・マニファクチャリング・ カンパニー・リミテッド
●ショーワ・オートパーツ（タイランド）・ カンパニー・リミテッド
●ショーワ・リージョナル・センター （タイランド）・カンパニー・リミテッド
●ショーワ・オートパーツ・ベトナム・ カンパニー・リミテッド
北米
●アメリカン・ショーワ・インコーポ レイテッド
●ショーワ・カナダ・インコーポ レイテッド
●ショーワ・オートパーツ・メキシコ・ エス・エー・デ・シー・ブイ
欧州
●ショーワ・ユー・ケー・ リミテッド
中国
●広州昭和汽車零部件有限公司
●上海昭和汽車配件有限公司
●成都寧江昭和汽車零部件有限公司
株 主 通 信
〒361-8506 埼玉県行田市藤原町1-14-1 TEL.048（554）1151（代）
事業年度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定時株主総会 6月
期末配当金
受領株主確定日 3月31日 中間配当金
受領株主確定日 9月30日
基準日 定時株主総会については3月31日。
その他必要があるときは、あらかじめ 公告いたします。
公告方法 電子公告により行います。ただし、事故
その他やむを得ない事由によって電子 公告による公告をすることができない 場合は、東京都において発行する日本 経済新聞に掲載して行います。 公告掲載URL
（http://www.showa1.com）
株主名簿管理人
特別口座 口座管理機関 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号三菱UFJ信託銀行株式会社
同事務取扱所
（お問合せ先） 〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 フリーダイヤル 0120-232-711
単元株式数 100株
証券コード 7274
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